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英国 スコットランドでレジオネラ菌感染症発生 [レジオネラ感染症 発症速報]

投稿日時:2012/06/08(金) 11:35

スコットランドのエディンバラでレジオネラ菌感染症が発生した。英国各紙は6日正午時点で50歳代の男性が1人死亡、約15人が重体と報じている。

感染が確認されたのは同市南西部を中心とする地域で、国民医療制度(NHS)の現地責任者によると、44マイル(約70キロメートル)四方に影響が出る可能性がある。レジオネラ菌の増殖には平均5~6日かかるため、今後1週間で感染者数がさらに増える可能性が高い。現在、感染源とみられる16の冷却塔を化学薬品などで殺菌処理している。

レジオネラ菌は、菌を含むエーロゾル(浮遊粉じん)の吸入により感染し、飲み水や患者から直接感染することはない。感染すると高熱や下痢など風邪に似た症状が表われる。男性は女性よりも感染する確率が高いとされる。喫煙者のほか、糖尿病やがんなどの既往歴を持つ人は特に危険性が高い。

症状の改善には抗生物質の投与が有効で、NHSは上記の症状が表われた場合は直ちに病院に行くよう呼びかけている。

情報源: イギリスの経済ビジネス情報 NNA.EU ネットニュースより


<NPO会長コメント>
一人が死亡、15人が重体とのことなの集団感染事故と言える。発生原因が、16機のクーリングタワー(冷却塔)で、70キロメートル範囲に影響が出るとのことで、重体で無い感染者の数はかなりになっているのではないかと思います。
日本では、大型ビルのエアコン用冷却塔が多く、冷却塔ではレジオネラ属菌は夏場に異常発生するという調査結果があります。夏場だけ使う冷却塔は、使用開始前に必ず殺菌洗浄を行い、使用中も薬剤の注入などが重要となってきます。

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